インプラント
歯に負担をかけず自然な仕上がりに
インプラント治療は、ほとんどの場合歯を削ることがないので歯に負担がかかりません。
その人の歯の色に合わせて調整が可能なため、仕上がりも自然で天然歯と同じ力で噛むことができます。
インプラント
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インプラントとは
ノーベルバイオケア社のブローネマルクシステムを使用しております。世界で多くの科学的文献で証明されているインプラントシステムです。顎の骨にフィクスチャー(人工歯根)を埋め込み、その上にアバットメントと言う土台を立て、人工歯をかぶせます。
天然歯と同じような見た目・咬合を得ることができ、ブリッジのように隣の歯を削らずに済むというメリットがあります。
なお、インプラントを長持ちさせるには、天然歯と同じで歯磨きや歯科医院でのメインテナンスを受けることが必要不可欠です。- 治療期間・回数
- 2ヵ月~6ヵ月程度・3回~5回程度
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インプラントの特徴
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周囲の歯を削らなくて済む
インプラントは人工歯根を埋め込むので、1本だけ抜けている場合は両隣の歯を削る必要がありません。そのため健康な歯質を温存したまま治療を終えられます。
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他の歯の負担を減らせる
インプラントは、噛む際に加わる力が1本ごとです。しかし、ブリッジや部分入れ歯の場合は残っている歯で支えるため、健康な歯への負担が大きくなります。
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見た目に自然な仕上がり
インプラントは、個々人の歯の色に合わせて色調を変えられます。また周囲の歯を削ることもないので、お口元が自然な仕上がりになります。
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Point
当院で行う
インプラント治療の特徴インプラント体の貫通や組織の損傷のリスクを最小限に抑えるために、歯科用CTで顎骨の厚みや奥行き、神経や血管の位置などを事前に把握し、手術では埋入するポジションをサポートする装置(サージカルガイド)を使用します。
埋入するインプラント体は、最終的な被せ物である上部構造(人工歯冠)が取り外し可能なブローネマルクシステムを使用します。万が一上部構造が欠けたり割れたりしても、インプラント体まで撤去する必要がない点が大きなメリットです。
インプラントの注意点・リスク
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医療費が高い
インプラント治療は保険が適用されません。自費診療となるため、ほかの治療法よりも費用が高い傾向にあります。歯科医院によって設定金額は異なりますが、相場より安すぎる場合は「実績が少ない」「信頼性の低いインプラントを使用している」「あとで追加料金が発生する」これらに当てはまる可能性が高いためご注意ください。
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外科手術を伴う
顎骨にインプラント体を埋入するための手術が必要です。事前に麻酔をするため、手術中の痛みはありません。しかし、術後に痛みや腫れが発生する可能性があります。基本的に処方するお薬で対処できますが、症状が数日〜数週間続くケースも少なくありません。
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感染症のリスクがある
手術は感染対策を徹底した環境で行いますが、手術後のお手入れが不十分だと感染を引き起こしてしまう可能性があります。根元の磨き残しは、インプラントの脱落リスクが高い「インプラント周囲炎」の原因です。
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治療期間が長い
インプラント治療は、埋入したら終わりではありません。インプラント体と顎骨がしっかり結合するまで数か月待機する必要があり、そのあとにほかの部品を組み合わせてようやく完成です。顎骨の厚みが十分にない場合は、骨造成の処置が追加で必要になるため、さらに治療期間が延びる可能性があります。
インプラント歯周炎について
インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病になるリスクは通常の歯より高いことをご存じですか?
インプラント特有の歯周病である「インプラント周囲炎」は、悪化するとインプラントが脱落する恐れがある怖い病気です。しかし、通常の歯周病と同じように進行しても強い痛みがでることがほとんどありません。歯ぐきに炎症や出血がみられて、気づいたらインプラントがグラついていたというケースが多いのが特徴です。違和感を覚えたころには重症化している可能性が高いため、定期的に状態をチェックして早期発見や予防につなげましょう。
メインテナンスの重要性
インプラントを長持ちさせるには、定期メインテナンスが必須です。トラブルの多くは患者様自身では気づきにくい根元や顎骨内でおこっているため、異常を感じていなくても定期的なチェックは欠かさないようにしましょう。
定期メインテナンスを受けるもう一つのメリットとして「残っている天然歯を守れる」ことが挙げられます。インプラントはとても便利な治療ですが、どんなに質の高い治療であっても天然歯に勝るものはありません。今ある天然歯を虫歯や歯周病で失わないためにも、定期的なメインテナンスは忘れずに受けるようにしてください。
自宅で行うセルフケア
インプラントは、根元の磨き残しに注意が必要です。歯ブラシの毛先を根元に向かって斜めに当てて、小刻みに動かしましょう。このとき、力を入れすぎると歯ぐきを傷つけてしまう恐れがあります。必要以上の力が入らないよう、歯ブラシは鉛筆と同じように持って磨いてください。毛先のかたさは、硬めだとインプラントや歯ぐきを傷つける可能性が高く、柔らかめだと汚れが十分に落ちない可能性があります。「ふつう」を選びましょう。
歯磨きをしたあとは、デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の接触部分や根元のすき間に入り込んだ汚れを丁寧に取り除いてください。デンタルフロスは市販で売られているホルダー付きのもので代用していただいても結構です。歯間ブラシは、サイズを間違えると歯ぐきを傷つける可能性があるため注意しましょう。分からない方は購入前に歯科医院で確認することをおすすめします。
当院で行うメインテナンス
インプラント周囲炎やかみ合わせの問題、顎骨の吸収、ネジのゆるみといったトラブルが起こっていないかを視診や触診、レントゲン検査などを用いて丁寧に調べます。問題がみられた場合は、すぐに対処しますのでご安心ください。
機械を使ったクリーニングでは、普段のお手入れでは落とせない汚れをしっかり除去できるため、インプラント周囲炎のリスクを抑えて、かつ清潔感を維持する効果が期待できます。歯ブラシや補助用具を使用した丁寧なお手入れはもちろん大切ですが、それだけではインプラントに起こり得るトラブルを完全に防ぐことはできません。1日でも長く快適に使い続けるためにも、当院のメインテナンスをぜひご利用ください。インプラントの使用上のお悩みなどもお気軽にご相談いただけます。